natsuumeのblog

プログラミングの話とか趣味の話を書くかも

就活で沼って13ヶ月NNT(無い内定)だった話

本記事は静大情報LT大会(メディア・文化) Advent Calendar 2018 - Adventar 21日目の記事ということにします。

はじめに

 とりあえず自己紹介。
 インターネット上ではnatsuumeと名乗っています。
 リアルでは某言語処理系の研究室で人狼エージェント作ったりしてます。

 就活が終わったら何かしらポエムを書こうと思っていたところにちょうどよく「メディア・文化」テーマでアドベントカレンダー枠が空いていたので登録しました。
 就活も「文化」だよね、ということで私の就活体験談+長編クソポエムを。
 就活の体験談みたいなのは学部のセミナーでも何人か話していたかと思いますが、19卒で12月中旬まで内定が無いという全くネタにできないレベルの失敗談はある意味では貴重だと思うので自分の愚痴を消化するがてら書いていきます。

 就活で溜まりに溜まったあれこれを吐き出しておきたいのが8割、自分を反面教師にしてこれから就活の人がもっと楽に終えてほしいという気持ちが2割です。

あらかじめ断っておきますが、以下の内容は個人の感想であり、ただのポエムです。
あと内容推敲してないので悪しからず

私の就活の流れ

 この冬まで内定0と聞くと就活始めるのが遅かったからでは、と思われるかもしれませんが、タイトルにもあるとおり就活始めたのがM1の11月上旬で今回内定が出るまで都合13ヶ月ほど就活をしていました。
 ※途中就活していない時期あり
 というわけではじめに大まかな私の就活スケジュールを載せておきます。

  • 11月~2月
     真面目に就活を始める。
     逆求人イベントに参加
     選考が始まったところに応募
     企業へ個別訪問
     AtCoderはじめる
  • 3月~6月
     逆求人イベントに参加できなくなる
     選考に参加する数が減る
  • 7月~8月
     選考は1社しか受けず
  • 9月~11月上旬
     就活してない
  • 11月中旬~12月
     就活を再開する
     内定

 これを見て「インターンは?」と思われた方もいるかと思いますが、私はインターンは一切行っていないです。
 これについては就活意識してなかったから行かなかったとかではなく一応理由があります。

 まず私自身の考えとして1dayインターンは行く意味無いと思ってましたし、これについては今でもそう思ってます。
 で、行くなら1週間以上の期間のインターンに行きたかったわけですが、IT(Web)系の企業って大体が東京にあるじゃないですか。
 でほとんどの企業のインターンって「その日の食事代くらいにはなるかな?」くらいの金額しか出ないじゃないですか。

 そうするとインターンに行くためにかかる費用(選考の際の移動費+インターン中の滞在費等々)が割と無視できない金額になるので、「インターンに行くことで得られるメリット」と「そのために必要な金額」とを天秤にかけたときに自分の中では金のほうが重かった、というのがインターンに行かなかった主な理由です。

 あと夏のインターンに関しては人狼知能の大会が8月下旬に毎年あってそのためのエージェントの実装作業とかで割と7月~8月は切羽詰まっていたので、正直受けても必ず行けるわけでもない・行っても必ず意味があるとは限らないようなものに時間を割く余裕が無かったというのもあります。

 企業によってはインターン行った人向けの早期選考とかn次選考まで免除とかあるらしいですが、早期選考はともかく選考一部免除に関しては逆求人とかでも書類と1次免除くらいはしてくれる企業普通にあるので就活終わった今の感想としてもよほど興味ある企業とかでなければ無理に行く必要は無いんじゃないかなぁ、と思ってます。無論、行けるなら行くに越したことは無いですが。

 逆求人に関してはとりあえず自分のスキルの相場観を知るという目的と、会話慣れのために大量に行きました。
 というのも私が実際になにか発表とかしてるのを聞いたことがある人はわかると思いますが、私滅茶苦茶緊張しやすいです。加えて緊張すると滅茶苦茶早口になります。

 逆求人ってあらかじめパワポで紹介資料作ってきて、それを自分のノートPCの画面に出して企業の方に見せながら説明する形式なんですね。
 そうすると普通の発表と違ってカンペが作れないですし、相手の反応に応じて話の内容を掘り下げたり逆に時間配分や向こうの理解度考えて省略したりみたいな即興での会話が求められます。
 プラスしてその場で企業の人の反応が見れますし、うまく行けば選考や個別での企業訪問みたいな感じで話が進むので練習にちょうどいいです。

※逆求人行くと面談した企業には必ずお礼メール送りましょうとか言われるけど、真面目にお礼メール書きまくると全く興味無い内容だったところからも個別面談しませんか、とか来るので興味ない企業は放っておいたほうが良いです

 M1の11月~12月の間は週1ペースで逆求人イベント出てた気がしますが、これについては他人と比べて極端に会話苦手だった自分にとっては間違いなくやってよかったと思える内容でした。

 その後選考に応募し始めるわけですが、ここで就活始めて最初に失敗したことがあります。
 それは志望度の高い企業を一番最初に受けたことです。

 通年募集してるY社さんってだいたい11月くらいには選考応募できます。
 で、それに加えて受けて落ちても1年(今は半年)空けば再度応募できるというルールです。

 それを見てあわよくば内定が出れば来年1年間何の憂いも無く過ごせるし、落ちても1年後に万が一就活続けてたら(実際そうなった)また受けられるし早めに受けておくに越したことはないのでは?
 という気持ちでかなり志望度高かった企業に最初に応募してしまったわけです。

 で、何の対策もせずに面接に挑み爆死。
 内容に関しては後で書きますが、まあなんとも言えない感じでした。

 そこから3月くらいまでは主に逆求人経由で選考に応募してました。
 逆求人経由だと書類選考免除になる(逆求人のときに書いたプロフィールシートで選考進める)パターンが多かったので、正直履歴書の志望動機とか自己アピールとかバカバカしいな、と思っていた自分にとってありがたかったのが主な理由です。

 実は就活通してもWebエントリー以外の履歴書ってほとんど書いてないですし、書いた場合でもWebから落としてきたWordテンプレートの志望動機とか自己アピール欄消して研究内容とか実績欄作って変わりにそれを書いてました。
 これでも書類選考で落ちたの1社だけなんで真面目に履歴書の内容なんて見てないのでは、と思いました。

 ちなみに、私が使った逆求人系のサービスはジースタイラス、アカリク、codesprintの3社ですが正直cpdesprintはおすすめしないです。
 ジースタイラスはジャンルにもよりますが色々な企業が来るので面白かったです(その分、回によって当たり外れも大きいですが)。
 アカリクは院生対象なので、他社の逆求人イベントよりも研究に関して突っ込んだ話で盛り上がった印象、ジースタイラスのほうは企業側にエンジニアがいない場合があるので研究の話よりもいわゆる「就活的な話」というか、一般的な話のほうが多かった感じ。
 codesprintのは他2社と比べると来る企業の規模が比較的ベンチャーとか小規模なところが多かった印象ですが、企業の方は技術系の方が多かったので技術の話は割とできたかなぁという印象です。

 ではcodesprintの何がおすすめしないかというと、codesprint側のメンター(?)がダメ。
 研究の内容をヒアリングしてそれに合った求人を紹介します、みたいな感じだったのですが、こちらが「音声系は専門外でテキストの対話が専門なんです」という話をしたのに「そうなんですね音声処理系だと~」みたいな事言われてお前は何を聞いていたんだという感じでした。

 あ、そういえば要項に「歓迎要件:自然言語処理」とか書いてあったのに面接で「うちではそれ(自然言語処理)やってないけどいいの?(意訳)」とか言われて真面目に意味分からなかった求人もここから紹介されたやつでした。

 話を戻しますと、3月くらいまでは逆求人経由で受けていたのですが、さすがに回数の割に内定が出てないのがまずかったのか「もう何回も参加してるけど、また参加して意味あるの(意訳)」みたいなことを言われて逆求人イベントに参加できなくなりました。

 そこからちょいちょいpaizaや(たしか)春くらいにリリースされたAtCoderJobsを使うようになりました。

 とは言っても正直あまり選考は応募してなかったです。

 最終的に内定いただいたところもpaiza経由で受けたところなのでpaizaをあまり悪くいうのもなんですが、paizaって極一部のまともな求人と有象無象のゴミみたいな求人からなるサービスです。

 paizaは毎週のように「修士卒:月20万円※見込み40時間込」みたいな「誰が受けるんだこれ」レベルのスカウトが飛んできて鬱陶しかったのでほぼ見てませんでした。

 就活が長引いた原因でもありますが「クソ安い給料で全く興味ない仕事をするくらいなら実家戻ってバイト生活しても同じでは? むしろ金銭的にはそっちのほうが余裕あるのでは?」というのが私の就活に対する考え方です。

 AtCoderJobsはリリースされたのが19卒採用が始まったあとだったのもあり、そもそも掲載されてる数が少なかったのでニコニコしてそうな動画サービスやってる企業しか受けませんでした。
(本当はCAも受けようと思っていたのですが、ランク未達のため受けれず気づいたら求人が消えてた)

 でそうこうしているうちに夏になり、人狼知能の季節がやってきたので就活を中断して7,8月はそっちの実装作業に集中。
 そのまま9月~11月上旬まではほぼ就活は中断してました。

 この辺の時期は色々限界だったのと、正直このまま何も変わらないまま受けても結果は同じなのでは、という思いがあり新しく選考に応募する意欲もありませんでした。
 代わりに気分転換にゲームして遊んだり、研究となにも関係ない趣味のプログラム書いたりしてました。

 ただし趣味プログラミングに関してはある意味就活対策も兼ねていました。
 経験上、エンジニア選考だと必ずと言っていいほど「研究以外でどんなもの作ったことありますか」というのを聞かれます。

 私の場合、研究でやりたいことを自由にやらせてもらっているので研究のコード弄るのが楽しかったしそれで満足していたので、研究以外でコードをほとんど書いていませんでした。
 一応研究自体は対話システムの発話処理部分でそれ以外のエージェント部分や大会で使用する諸々のコードはアルバイトという形式でやらせてもらってましたが、正直自分でもこれに関してどこまでが研究で作ったものなのか答えられないという問題があり、この手の質問は毎回回答に困っていました。

 なのでその対策として簡単なものでいいのでとりあえず趣味でプログラム作っておこうという感じでした。

 そんなこんなで最低限の機能の実装が終わり、かつ時期的にもジリジリと焦燥感を感じ始めた11月の中旬から就活を再開し、なんだかんだで12月12日に内定をいただいて今に至ります。

応募した企業

一応覚えている範囲で受けた企業書いておきます。

これに加えて個別訪問して受けなかった企業が5,6社。

社名と紐づけて書くとあれだと思うので内容だけ覚えている(+書いて問題ない)範囲で書くと

  • 将来こういうことやりたいんです、っていう話したら「それの達成を100としたら今どれくらいで、直近5~10%は具体的にどういうことやったの?」みたいな質問されて死んだ
  • 選考内容に関して誓約書を書かされるので何も言えない
  • コーディングテストがクソ難しい
  • なんでか知らんけど研究室のメールアドレスで向こうにメールが届かなくて色々トラブった
  • 1次面接からCTOが出てきた
  • 実技試験で記述問題が出でびびった
  • 志望動機と入社後やりたいことがつながってない、みたいなところを突っ込まれた記憶。改めて思うとぐうの音も出ない正論。
  • 面接で技術の話ほとんどしなかったのに、「○○の技術力不足」を理由に落とされたの未だに納得してない
  • 面談しに行ったら就職2年目くらいのエンジニアからクソどうでもいいありがたい就活アドバイスみたいなのされて終わって、そのまま落とされたので交通費返せという感じ
  • なんで筆記通ったのかわからない

あ、DMM.comラボとcookpadはサイレントお祈りだったので嫌いになりました。

雑記

 で最終的には某社から内定をいただけたわけですが正直この時期まで来たら有象無象のヤバイ企業からしか内定もらえないんじゃないかと思っていたので、受けた企業全体で考えても選考中の印象が非常に良くて内定欲しいと思えた所から内定をいただけてものすごく安心しました。

 色々人の数倍の期間泥沼にハマった就活でしたが、なんだかんだなるようになりました。

 ここまで書いておいてなんですが、就職活動というものは業界業種選考ルートによって千差万別なのであまり他人の体験談とか聞いても意味ないとは思います。
 と言いつつこれを書いたのは単純に就活というイベントを消化して区切りを付けたかったからです。

 就活まだの人は頑張ってください。以上。